NewsPicksを運営するユーザーベースが非常に好調な件
[本日のアジェンダ]
- ユーザーベースのサービスに関して
- 業績に関して
どうも。ザーニーです。
今回は、NewsPicksを運営するユーザーベースの業績に関して、見ていきたいと思います。
普段からNewsPicksを利用して情報収集したりしてたのですが、運営元のユーザーベースに関してあまり知らなかったので、今回を機会にどんなビジネスを運営しているのか、現在の業績はどうなのかを見ていきたいと思います。
ユーザーベースのサービスに関して
まずユーザーベースの運営しているサービスに関しては、大きく2つあります。
B2B向けサービスの『SPEEDA』及び、B2C向けサービスの『NewsPicks』を運営しております。
業績ハイライトとしては、売上・利益ともに堅調に推移しているようです。
上記のシートにあるように、両事業ともに売上も利益も大きく成長しているようです。
売上はYoYで152%成長をしており、次の2Qもどんどん成長していくのを期待する数字ですね。
SPEEDA事業に関して
SPEEDA事業の重要なKPIはやはりID数になるかと思いますし、以前の決算説明会でもID数を一番のKPIにしているとのことでした。
そのID数も堅調にも増えてきているようです。
それに伴い、売上も利益も上昇しており、既存のSPEEDA事業の利益率も上昇しているようです!
ちなみにSPEEDA事業に関しては。2017年12月期第2四半期決算説明会の質疑応答の中で、限界利益について触れられていました。
※限界利益=売上高-変動費
SPEEDA事業の限界利益は約8割とのことです。そのため、固定費をかけずに売上を伸ばすことができればその伸ばした売上の8割がそのまま限界利益になる事業とのことです。
そのためEBITDA率が18.3%→25.7%に伸びているのは、固定費(人件費など)をあまりかけずに売上を伸ばすことができている証拠かと思います。
NewsPicks事業に関して
NewsPicks事業は大きく3つの収益源があります。広告・有料課金・リクルーティングの3つです。
特にその中でも、NewsPicks事業に関する一番重要なKPIは有料課金ユーザー数であると一年前の決算説明会で言われていました。
それまで広告売上も追うためDAU(一日当たりアクティブユーザー数)も有料会員数も両方追っていたようですが、今後は有料課金ユーザー数を増やすことに注力していく方針を示し一年が経過しました。
一年前と比較し約2倍近くに有料課金ユーザーが増えているのが分かります。
決算資料内には費用の詳しい内訳が明記されていないので、NewsPicks事業において一年間のどれだけの広告宣伝費で有料課金ユーザー及び無料課金ユーザーを獲得したのか、一ユーザー当たりにかかる広告宣伝費やその回収期間などを算出してみたかったのですが、算出できませんでした・・。
類似規模の企業を選出し、次回以降にでも試算してみようと思います。
その他の広告及びリクルーティング事業も伸びてきており、リクルーティング事業も事業の立ち上げが成功しているようなので、より大きな成長が期待できそうです。
広告に関してもDAUよりも有料課金ユーザー数をより追うとはいえ、DAUも追っていないわけではなく、有料課金ユーザー数が伸びれば口コミなどの影響でDAUも伸びていくことが期待できるので、長期的にみても広告売上の比率が下がることがあっても売上が下がることはないかなと思います。
業績に関して
業績に関しては、さきほどそれぞれの事業ごとに見てきましたので、連結B/Sを主に見てましょう。
一番気になったのは、現金及び預金がより大きく増加しています。
これをどこから調達したのか見てみると、固定負債が同じくらい増加しているのが分かります。
以前の説明会ではまだ積極的にR&Dに投資する時期ではないと言っていましたが、
銀行借入を行っているのならそろそろ積極的なM&Aや技術投資を行っていくことで、SPEEDA・NewsPicks事業の次に立つ第三の事業を近々買収してくるのかもしれませんね。
ということで本日はこの辺で。