恐れていたことが起きてしまった・・!エイチームの決算下方修正についてみていきます!!
[本日のアジェンダ]
- エイチームの業績について
- 下方修正の詳細
- 下方修正の裏に何が起こっているのか予想・・
どうも、ザーニーです。
久しぶりの更新ですが、今回もはりきってぶった切っていきます!
今回は何度もブログ内で取り上げているエイチームです!
ちょうど6/18に決算発表を開示してましたが、なんと下方修正をしたようです泣
それまでの記事で何度もエンターテインメント事業がやばいよ!って言ってきてましたが、ついに特別損失を約4億円計上してしまったようです・・。
後程特別損失についてみていきますが、読者の予想通りエンターテインメント事業からの損失が大半のようでした・・。その特別損失の裏で社内で一体なにが起こっているのか、予想していきたいなと思ってます。
ちなみに最近いろいろな会社の決算資料(決算説明会資料や短信や有報など)を見て思うのですが、(自分の以前のブログを拝見していただいている方は何度も恐縮ですが)、決算で出てくる数字は結果なので結果の数字を見て経営指標がどうのこうのとかいうのは簡単ですが、数字が結果ならきっと原因が何かしら存在しており、その原因が何かを決算書から読み取ることができるはずだ、というのが自分の中のポリシーでして、その未知なる挑戦を試みております。。
(もちろん、実際に何が起こっているのかは現場の社員にしか分かりませんが・・笑)
でははじめていきます。
エイチームの業績について
それではエイチームの業績をみていきましょう。
決算説明会資料と、決算短信のPLを見て見ました。
まずは、先ほども触れましたが、業績の下方修正を出したことで、当初の計画よりも売上および利益を下げているようです。
計画比で見ると、売上は▲7.5%、営業利益は▲28.8%、当期純利益は▲42.3%となっているようです。
短信の前年同期比のPLと見比べて見ても、売上も営業利益は前年を下回っているようです。
そして今回このPLに出現してる特別損失の項目に、約3億円の減損損失と約1億円の投資有価証券評価損が計上されています。
セグメント別で見てみると、ライフスタイルサポート事業は堅調に伸びており、過去最高の四半期売上を達成しております。
ライフスタイルサポート事業内の細い事業一つ一つに関しては割愛しますが、金融や引っ越しサービスを中心に伸びており、ストック型売上のセグメントについては、不安はあまりなさそうです。
その証拠に、粗利率を下げることなくARPUが右肩上がりで伸びていることから、変なARPUの上げ方をしないで、着実にサービスの付加価値に対する対価が認められていて、ARPUを上げていることができているようです。
問題はこのエンターテイメント事業なのですが、これまで何度も取り上げてきたように、売上がどんどん下がって来てます。国内の国外両方とも厳しい状況なのですが、とりわけ国内のゲーム事業が不振であり、なかなか売上が上がる起爆剤が見つからない状況のようです。
詳細を見ていくと、今回の特別損失の原因にもなるのですが、特に新作タイトルの不振が影響しているようです。
その結果、エイチーム全体の広告宣伝費に対して、エンターテイメント事業にかけられて予算は約10%程で、ほとんどはライフスタイルサポート事業に費やされています。
まぁこの業績なら、上記のような広告配分にならざるをえないですが、社内的な雰囲気としてエンタメ事業にいる人たちは「なんで広告費使ってくれないんだ!」って不満を募らせている可能性もありますね・・。
ちなみにECは、3月は単月黒字化を達成したようです。
ただ、3月って自電車業界の中で一番売れる繁忙期でもあるので、4月以降に黒字が出し続けられるかが、本当のところの実力かと思います。
以前取り上げたオイシックスの食品ECと同じなのですが、手にとって購入したいモノ程なかなかEC化が進んでないというのは一つの要因として上げられますが、高単価なロードバイクならなかなかEC化もハードルが高そう(実際に乗車してから購入意思決定を下したいユーザーが多そう)ですが、普通のいわゆるママチャリなども購入できるので、自分たちの身の回りの自転車屋さんやドン●ホーテのような量販店のような、すぐに自転車を購入し利用できる相手と戦ってどう勝つのか、というマーケティング戦略でもう一つ二つ大きく施策を当てていかないといけないな、と思ってます。
下方修正の詳細
下方修正の詳細についてですが、こちらのリリースが出ておりました。
上記はエイチームが特別損失を計上するに伴ってリリースしたものになります。
特別損失の原因は大きくは二つあり、一つはエンタメ事業の新作タイトル「三国BASSA‼︎」が想定の収益より下回る着地となるため、現存したとのことでした。
そしてもう一つは、投資有価証券が簿価に比べ下落したため、減損処理したとのことでした。
とりわけ注目したいのは、最初のゲームの新作タイトルの収益が想定以下になってしまったゆえの減損処理です。
エンタメ事業部の業績は、ここ数四半期ごとに取り上げて来たように、下降線の一途を辿っておりその原因を根本的に解決していかないと、止血できなくなるのは触れて来ましたが、ついにエンタメ事業部から減損処理に関わる問題が爆発してしまったようです・・。
リリースにあるものだけを拾い上げると、「作成したゲームが思ったより売上がよくなかったです。ごめんなさい。」というだけなのですが、自分が問題視したいのは、ずっと四半期ごとにエンタメ事業部の業績が下がっていた中でなかなか対策が進んでいない社内体制や社内雰囲気にあるのではないかと危惧してます・・。
下方修正の裏に何が起こっているのか予想・・
ということで、お節介ではありますが、一応エイチームを(社員の方に色々な面でお世話になった&今もなっており)心から応援しているので、再度提言したいと思います。
おそらく現場で起こっていてもおかしくない事象としては、
①以前はエンタメ事業がエイチームを牽引してた(花形事業だった)=エイチームを引っ張っているという誇りがあった
②だんだん売上が悪くなってきた
③それに伴い、広告予算や人員の予算が回って来なくなって来た
④今では完全にライフスタイルサポート事業に花形部門の地位を奪われてしまった・・。
⑤今後もV字回復する兆しが見えない・・泣
という状況になっててもおかしくない状況かと勝手に予想してます。
そんな時に立ち返るのは、やっぱり経理理念やどういう価値を提供するのか(したいのか)という本質的な部分かと思ってます。
(これは完全に自分の主観ですが、前職時代や今職の人と話してて、やっぱりこれだよなって思ってます)
会計数字は結局結果でしかなく、その結果になる原因が数字の裏にあるはずです。
その原因については予想することしかできませんが、社員のモチベーションが業績に表れるのはよくある話です。(それに近い経験を自分も経験しました)
本当に提供したい価値とは何かをしっかりと社内で練りこみ、発信していくことが苦しい今求められているのではないかと思います。
一つ明るい材料なのは、社長がエンジニア出身である点です。
トップや経営陣と話し合いを重ねていくことで、本当に提供したいものを追求していくことができれば、回復できるかと思います!
これからどうやって持ち直すのか、注目していきましょう〜
今日はこの辺で。