メルカリ通期通期黒字化見えた!グロース市場→プライム市場への市場変更初案件なるか?!

[本日のアジェンダ]

  • メルカリの決算について
  • 東証の市場区分変更についておさらい 
  • 日本市場の営業利益が良ければ株価が上がる問題について物申す

 

どうも。ザーニーです。

ご無沙汰しております。今年もお家で過ごすGWとなってしまいましたので、気になる会社の決算を読みながら色々妄想を膨らませるGWを過ごしております。

 

さて、今回は4/30に発表がありましたメルカリの決算について、見ていきたいと思います。

メルカリの記事が異様に多いブログになってますが、なんといってもマザーズ時価総額1位の会社様ですので、ご容赦くださいませ。

 

ちなみに元気があれば、GW中にもう一社分の決算についてもアップロードしたいと思ってますので、応援コメントいただけると幸いです。

 

それではいきましょうー!

 

メルカリの決算について

 メルカリJP

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それでは早速日本事業について見ていきましょう!

売上はYoY+41%と成長スピードが全く緩みません!!(前2Q決算でのYoY成長率は+41%で今Qと同水準)

また、営業利益も前期の4Qから黒字化を継続しており、後程触れますがこの決算の発表と同時に業績予想も発表されましたが、営業利益▲15億~15億という幅をとっての業績予測となりましたが、初の通期黒字で着地する可能性が出てきました!!

 

メルカリの上場当時、条件面だけ見ると一部市場に上場できる条件は整っていたものの、赤字を「掘り続ける」方針のもとで投資家の理解を得るためにあえてマザーズに上場したのを思うと、通期黒字化達成したことで、一部市場からもうすぐ名称が変更される「プライム市場」に市場替えする大きな布石になるのではないかと思います!

 

note.com

メルカリJPにおける営業利益率も30%を大きく上回って推移しており、非常に高利益体質を継続できていて力強い印象です!

 

 

最後にGMVとMAUの推移ですが、一時伸びが鈍化してましたが、ここにきて再加速しており、成長可能性のポテンシャルの高さをうかがえます!

そういえば個人的には夫婦共にメルカリにはここ1年近くすごくお世話になっており、服や靴、スマホやリモートワーク用のデスク&チェアを購入したりと、割と家にあるもののメルカリ購入率が高まっている印象です。

 

 

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決算資料内に乗っていいた資料の一部ですが、上記日本とアメリカでは購入されている比率に少し違いがあるようです。

日本では「エンタメ・ホビー」と「レディース」で割と大きなパーセンテージをしめているのに対し、アメリカではその二つに加え「家電」も大きなパーセンテージをしめているようです。

自分の場合PCやスマホ等をメルカリで購入したことがある一方で、友人や職場の人にその話をすると家電をメルカリで購入したこと自体に驚いていたので、日本だと家電はまだ心理的ハードルが高いのかもしれませんね・・。

でも、日本でも家電の売買がメルカリ内で活性化されれば、GMVの押し上げにつながると思うので、まだまだ日本市場もポテンシャルは高いと感じました。

 

メルぺイ&メルカリUS

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メルぺイについては、最近は「与信」分野に非常に力を入れてるのを利用してて感じます!与信制度が導入されて、非常に購入しやすくなりましたし、これまで金欠で購入できなかった若年層のユーザーも広く囲い込むことができ、MAUとGMVの更なる向上に期待が持てそうです。

 

一方で与信をどんどん活発化させていくと、貸倒の懸念も増加するので、貸倒リスクとどう向き合うのかは、決算を継続してウォッチする必要はありそうです。

(貸倒引当金が前期末対比約5.5億円増加)

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メルカリUSについてですが、おそらく上記の図のような詳しいデータを開示するのは今回が初めてなのではないかと思います。今回上記のように詳しい情報を開示した理由は、メルカリUSが保有している関係会社の評価損が影響しているようです。

おそらく関係会社がコロナの影響で赤字続きとかなのでしょうか・・。

 

↓減損のプレスリリース

https://pdf.irpocket.com/C4385/bxTh/zjfC/d5S1.pdf

 

 

業績予想についてf:id:zainist:20210503172055p:plain

先ほども少し触れた通り、最終的に営業利益▲15億~15億で着地する見通しのようです!

恐らく、プライム市場への市場変更の布石として通期黒字化を当然狙ってくるというのが予想されます。

また谷川の予想ではなく、れっきとした会計処理の証拠としては、先ほどのBSにあります「繰延税金資産」の残高が前期と比較しだいぶ跳ね上がっているように見えます。詳細な説明は割愛しますが、おそらく当期の通期黒字化を想定して税効果会計の処理がされているものと思われるので、社内的にも黒字化で予算を引いているものと思われます。

 

ということで、何もなければ恐らく黒字で着地する発表があるかと想定されます。

 

東証の市場区分についておさらい

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東証の市場区分の変更ですが、日経新聞でもずっとにぎわしているので、もうすでに詳細についてご存知の方も多いと思うので、こちらも詳細は割愛させていただきますが、上記の資料が新しく変更になる市場区分です。

現在一部市場にいる会社は、プライム市場の基準を満たしていなくても、一応プライム市場からスタートできるようです(ある時期になっても改善されない場合、東証が該当社に対し、プライムからスタンダートかグロースへの市場替えを指示するかもですが)。

 

メルカリはマザーズのままいると、グロース市場に振り分けられてスタートするかと思いますが、プライム市場へ移る条件は整っているので、プライム市場への市場替え第一号案件になるかもしれません。

 

まぁただ、新しい市場区分になるのが2022年4月1日からなので、それまでの間に一部へ変える可能性も十分あるとは思いますが・・笑

 

日本市場の営業利益が良ければ株価が上がる問題について物申す

これについては、一回分まるまる使って物申したいのですが、ライトな感じで物申させていただくと、メルカリの上場がマザーズ市場になったこともあるように、日本の株式市場における赤字上場への反対イメージがまだ根強いのがちょっと残念だと感じています。

上記のnoteで触れられているように、最近は少しづつ増えてきましたが、日本の赤字上場の割合がアメリカと比較して、まだだいぶ低い水準であるのは事実存在しており、なんでもアメリカ化するのが良いというわけではないのですが、日本市場は営業利益を重視しすぎる傾向にあるなと、個別株をやりつつ色んな会社の決算や株価を見ていると大変そのように感じます。

 

バイネームを上げるのは大変恐縮ですが、グノシーさんやウォンテッドリーさんもメルカリとほぼ同じタイミングで決算発表がされており、この2社とも決算が良く、特に営業利益が予想よりも大変好成績だったので、株価が一時跳ね上がりました。

一方少し前に決算発表しているGAテクノロジーズさんは、想定より営業利益が思わしくなかったため、株価が一気に暴落したりもしました。

 

この3社とも、大変良い会社ですのですが、日本の株式市場はあまりに利益に一喜一憂しすぎており、これがなかなか長期で成長し続けグローバル市場で戦える日本企業の創出にブロックをかける要因の一つになっているのかもしれません。

 

なので、せっかく東証の市場区分が変わるので、これを機に個別投資家の方達のグロース市場の会社へ投資するスタンスを大きく変更していただき、グロース市場にいる会社は「赤字全然OK!!むしろ企業の長期的な成長のためにどんどんリスク取ってくれ!リスマネー供給するよ〜」みたいな雰囲気な市場になってくれたらと切実に思ってやまないここ最近です。

 

ちょっと感情が全面に出てしまいましたが、少し物申せてスッキリしました。

 

それで本日はこの辺で~