ミクシィに続きIT企業でJリーグに参戦しそうな会社を勝手に予想してみた
[本日のアジェンダ]
どうも。ザーニーです。
だいぶご無沙汰しており、大変申し訳ございません・・。2022年になる前に一つくらいはと思っておりましたが、案の定年が明けてしまいました・・。
年明けといえば、駅伝に始まり、ラグビーや以前はサッカーの天皇杯などスポーツで一年を始めるのが恒例ですので、一発目はスポーツネタでお送りしたく思います!
今回は、最近個人的に気になった株式会社ミクシィ(以下、「ミクシィ」)によるJリーグのクラブのFC東京を運営している「東京フットボールクラブ株式会社」の子会社化が発表されてましたので、こちらを取り上げてみたいと思います。
これまでブログでは何度かJリーグチームの買収関連における記事をいくつか取り上げてますので、もしお時間あればこちらも見ていただけると嬉しいです。
kattenikaisyawokiru.hatenablog.com
Jリーグが大好きな方、スポーツビジネスに興味がある方などはぜひ見ていただけると嬉しいです!
ミクシィのFC東京買収について
1.FC東京の企業価値について
まずミクシィのFC東京の買収額から、FC東京(運営元の東京フットボールクラブ株式会社)における企業価値がいくらの値段になったかについて見ていこうと思います。
※株式会社ミクシィのHPより
上記プレスリリースによると、第三者割当増資により発行する新株23,000株を11.5億円で取得し、以前より保有してた1,000株分と合計し24,000株となり保有比率51.3%となることを発表しました。
よって時価総額は約23億円程度で算定されているようです。
また、流動負債も4億円程度であることから、企業価値が約27億円程度となりました。
2.ミクシィの買収価格の妥当性について
それではミクシィが買収した価格が適正価格であったかどうかを見ていきたいと思います。
比較方法としては、売上高マルチプル(売上高倍率)による評価方法で考えて見たく思います。
本当は営業利益マルチプルで比較したかったのですが、コロナ禍の影響によりチームによっては営業損失になっているチームが多いため比較するのが難しいことから、売上高マルチプルを利用した方が比較しやすいのと、実態に合っていると判断いたしました。
※上記数値は各社のプレスリリースの数値を基に個人的に算出したものです
※売上高は買収時における直近売上高を参照しております
3チームの売上高マルチプルを比較してみると、町田ゼルビアは突出して高いものの、鹿島アントラーズとはほぼ同じくらいの倍率であることから、今回のミクシィの買収は割高や割安な取得ではなさそうです。
3.ミクシィのキャッシュ体力について
先ほどのプレスにもありますように、第三者割当増資に伴い発行される株式を11.5億円でミクシィが買い取るスキームでしたが、ミクシィ自体は今現在どれくらいの現預金を保有しているのか見ていきたいと思います。
※株式会社ミクシィ四半期報告書より
直近の四半期報告書によると現預金残高が約1,260億円保有していることから、保有現預金の約1%程度の投資でJリーグクラブを買収したことになります。
ちなみにミクシィは本業のゲーム事業の方では、勢いは衰えてきているものの、それでも高い利益率のおかげで投資体力はめちゃめちゃあるので、投資に踏み切れたのだと思います。
※株式会社ミクシィ四半期報告書より
また、ミクシィはすでにBリーグの千葉ジェッツを運営する株式会社千葉ジェッツふなばしをグループ傘下にしているなど、スポーツ事業におけるノウハウがすでに溜まりつつある点や、楽天のようにスポーツ競技の垣根を超えたシナジーの発揮も期待できることから、今回のJリーグチーム買収に対してGOしたものと思われます。
※株式会社ミクシィ決算説明資料より
ミクシィに続きJリーグに参戦しそうな会社を予想
それではここからは勝手な予想になりますが、お付き合いいただけますと幸いです。
また、これから挙げる会社は私が勝手に予想してるだけのもので、どこかにリリースされていたり、誰かに聞いたりしたものではなく、完全に独断と偏見(及び、少しの期待)に基づくものですので、その点ご了承ください!!
1.エムスリー株式会社
医療テック企業で急成長しまくっている会社さんですが、Jリーグのクラブで意外と医療系の事業をしている会社が親会社ってケースについて、(あるかもですが)ないかもと思いまして、期待を込めて挙げさせていただきました。
医療×スポーツ事業って結構シナジー発揮できそうですし、クラブ運営としても安心感を与えるなど、色々な意味で安心感を与えてくれそうだなと思いました。
※エムスリー株式会社 四半期報告書より
現預金も850~900億円近くあることから、体力的にも申し分なさそうだなと思います!
2.株式会社ネクソン
ゲームのミクシィが買ったので、ということで選んだだけですが、同じくゲーム事業をグローバルで運営してる株式会社ネクソンを挙げてみました。
ネクソン自体は韓国・中国市場にもゲーム事業を展開していますが、韓国発の会社だけあって国別売上高を比較すると韓国が圧倒的に大きく、中国→北米ときて日本は一番小さいウェイトになってます。
日本市場における、ネクソンが手掛けるゲームの認知度を上げる施策が急務である一方で、その施策がなかなか打ち出せずにいるのではないかと思いますので、スポーツ事業に参戦し認知度を上げる戦略は一理あるかと思います!
※株式会社ネクソン 四半期報告書より
3.株式会社LIFULL
これはほぼ期待になってしまい、非現実的ではないかもですが、一応挙げさせてください笑
LIFULLは現預金は約130億円程度なので、もしFC東京や鹿島アントラーズなどのJ1の強豪チームを買収するとなると、現預金の10%近くを投資することになり、経営上大変大きな賭けになるかとは思いますが、一方でLIFULLは決算資料によると、年間110億円の広告宣伝費を投下しております。しかも、前期比+13億円増加していることから、Jリーグチーム所有における広告宣伝効果も期待できることから、現在投下している広告宣伝費をうまいこと運用できれば、現実度は増すのではないかと思います。
※株式会社LIFULL 決算説明資料及び、決算短信より
コーポレートカラーがオレンジなので、清水エスパルスあたりを買収してくれると、と期待してますが・・泣
という感じで本日はこの辺で~!
今年もゆるく更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。