営業赤字で株価が下がってるけど、RIZAPグループに期待しちゃう理由
[今日のアジェンダ]
どうもお久しぶりです。ザーニーです。
すこし前回のメルカリの記事より長くなってしまいましたが、今回はRIZAPグループ
のについて書いていこうと思います。
RIZAPグループは現在、東証一部に市場を変えるのが遅れていることも影響し、株価が下がっておりますが、決算資料からRIZAPグループに期待できる点をお話していこうと思います。
それではまず業績から見ていきましょう!
RIZAPグループの2019年3月期第一四半期の業績について
今四半期では売上高が521億円と、前年同時期比と比べYoY182%も成長しています。
この規模の会社でこれだけ一年間で成長できるのは本当にすごいです。
ただ、営業損益他利益の項目が軒並み赤字になっているようです。
円業損益は▲37億円のようです。このあたりの損益が予想以上に大きくて株価の下落の要因の一つになったと思われます。
ただし、直近5年の営業利益の構成比を見ると、上期で約20%で下期で約80%という構成になっているようです。
この上期の特に第一四半期に大きく広告宣伝費等を投下しているため、利益の構成がこのようになるとのことです。
上記のような利益構造になる理由としては、おそらく第一四半期が4~6月というタイミングによるものと思われます。
いわゆる”三日坊主市場”をターゲットにしているだけあって、何かを始めるきっかけになりやすい年度頭のタイミングで大々的なプロモーションを掛けることは、一年の業績を占ううえでも非常に重要になってくるものと思われます。
ちなみに今四半期は52億円の広告費を投下しているようです。よくダレノガレ明美が宣伝してるのをCMでよく見ますね。
広告宣伝効果もあり、現在まだ売上に計上されていない計上予定金額がまだ30億円もあるとのことです。
この予定予定金額とはどういうことかというと、上記のタイムテーブルに則った資料を見てみると分かりやすいかと思われます。
今四半期で投下広告宣伝費によって問い合わせがあり、契約まで結んだ後に支払いが完了する前までの期間にタイムラグがある程度存在するため、計上予定金額が発生しているものと思われます。
一人当たり約30万円の売上になることを考えると、現在予定売上で30億円であるということは、契約が終了し振り込んでもらう予定の人が見込みで約1万人程もまだいるとのことです。
ただ、決算説明会でもおっしゃっておりましたが、約4割の方が割賦で支払うとのことでした。なので、売上計上のタイミングと実際のキャッシュインのタイミングにズレが発生するため(売上計上よりも遅いタイミングで実際のキャッシュが入ってくる)、キャッシュフロー上割賦で支払う人が増えすぎると不安ではある部分です。
このキャッシュフローの部分は、決算説明会の資料内には記載されていないので、四半期報告書に入ってみてみました。
営業キャッシュフロー:▲47億円
投資キャッシュフロー:▲30億円
財務キャッシュフロー:24億円
となっており、FCF(フリーキャッシュフロー)は▲77億円となっていました。
昨年や一昨年の同一時期のキャッシュフロー計算書を見てみてもこの時期の営業キャッシュフローはマイナスになっていたので毎年のことなのかもしれませんが、今回は営業損益になってしまっているところもやや投資家を不安にさせているものと思われます。
ちなみに財務キャッシュフローに、株式発行による+300億円がありますが、こちらは新株発行に伴う株式の売り出しによる資金調達によるものです。その調達した資金を、RIZAP事業への投資に約230億円も投下する予定とのことです。
RIZAPグループに期待しちゃう点
これまでいくつかの不安要因を取り上げつつ決算資料を見てきましたが、ただそれでもRIZAPグループに期待してしまう点を取り上げていきたいと思います。
私が期待しちゃう点は大きく二つ
①RIZAP事業の好調
②RIZAP事業以外の事業も好調
上記二つの点になります。(結局全部好調だからでしょ!ってツッコまないで・・)
①RIZAP関連事業の好調である部分に関しては、RIZAP関連事業は今四半期で約107億円(昨期74億円)であり、売上の伸びはYoY144%と高い成長率を維持しているので、メイン事業であるRIZAP事業が好調であるのはとても心強いです。
また②のRIZAP以外の事業の好調に関してですが、上記セグメントの詳細と今四半期及び昨期同一期間の四半期のセグメント別売上を見てみたいと思います。
決算説明会の資料を見ると、RIZAP関連事業の約107億円意外とグループ全体の売上比率でみると大体約20%程で、他は他の事業での売上になります。つまり8割方はRIZAP事業以外で売上を上げていることになります。
しかもセグメント別でみると、RIZAP事業が入っている「美容・ヘルスケア事業」よりも「プラットフォーム事業」が一番売上を伸ばしており(買収などの影響もありますが)昨年の4億円から22億円に増加しており、RIZAP関連事業以外の事業でRIZAP関連事業よりも伸びているのが、まだまだ期待できる点であると思います。
今四半期が営業赤字である点や、なかなか東証一部に変更することができていないという点は確かにありますが、事業を見るとまだまだ期待はできのではないかなーという感想をもっております。
では本日はこの辺でー。