どこよりも早いエイチームの業績速報
[本日のアジェンダ]
- 2018年7月期第3Q決算のまとめ
- エイチームの今後の投資方針について
どうも。ザーニーです。
本日は表題にもありますように、『どこよりも早いエイチームの業績速報』と題し、6/8(金)に発表があったエイチームの第3Qの決算速報をお届けできたらと思います。
今回の資料を見ていると、今後のエイチーム社の投資方針が分かってきたので、その点についても最後触れてみたいと思ってます。
ちなみにエイチームに関しては何度かこのブログでも取り上げておりますので、下記を参照にしてみてください。
kattenikaisyawokiru.hatenablog.com
kattenikaisyawokiru.hatenablog.com
2018年7月期第3Q決算のまとめ
それではエイチームの第3Qの決算についてみていきましょう。
各セグメントごとの結果についてですが、エンターテインメント事業が、売上利益ともに減収減益しているようです。
ライフスタイルサポート事業については繁忙期だったとはいえYoY139%で成長しており、前Qと引き続き好調のようです。
EC事業は、売上は伸びているようですが、まだ利益が赤字のままのようです。
進捗としては、売上や利益もおおむね順調に推移しているようです。とくに利益は、後程触れますが、今Qでエンターテインメント事業でだいぶ広告宣伝費を削ったようでえ、その影響で売上が若干遅れているようですが利益は削った分、進捗としては順調のようです。
今回の第3Qが繁忙期であることもあり、歴代の最高売上を記録しQで初めて売上100億円を突破したようです。
また各セグメント別の広告宣伝費の内訳ですが、エンターテインメント事業の費用を非常に落としていることが分かります。
これはリリースにもありましたが、3Qが予定だったゲームのリリースが遅れたためであると思われます。
上記で述べたリリースの遅延とそれに伴う広告宣伝費削減により、営業利益は残せていますが、エンターテインメント事業の売上高は大きく下がっているようです。
国内及び海外の売上推移ですが、国内売上は前回の記事でも触れたように減少傾向です。繁忙期であるにも関わらず、減少幅が前回よりも大きくなっているのが気になります。
また、海外売上もじりじりとではありますが、減少傾向にあるようです。
エンターテインメント事業としては、既存タイトルが売上減少傾向にある中で、利益がまだ残せている時期に、既存のタイトルに代わるものヒットタイトルを早いうちにリリースさせたいでしょう。
ただリリースが遅延するなど、なかなかうまくいかないことも多く、不安要素がいくつかあるようです・・。
ライフサポート事業に関しては今Qも絶好調のようです。
YoY39.8%成長に加え、各サービスもすべて上向きなのがとても安心です。
特に繁忙期が大きく影響を与えている「引っ越し関連」や、前回の記事でも触れた「金融メディア」も相変わらず大きく伸びています。
「金融メディア」が伸びている要因として、最近銀行のカードローンの問題が一時ニュースで取り上げられており、現在は下火になっているかと思ってましたが、エイチームの業績を見ることで銀行のカードローンのニーズは、以前に増してより大きくなってそうだと仮定できそうです。
そして最後にいい加減早く黒字化させてほしい自転車ECサービスですが、なかなか黒字化させてくれませんね・・泣
林社長はそろそろ投資時期を終えて黒字化していきたいとは言ってましたが、具体的な方法までは触れておらず、どういう道筋で黒字化させていくのか注目したいです。
最後により詳しくまとまっているP/Lです。
見てもらうとより顕著でわかるのが、『広告宣伝費』のエンターテインメント事業に投下していた金額の減少具合でしょうか。
他は先ほど上で述べたようなことが、俯瞰してみることができるのではないかと思います。
エイチームの今後の投資方針ついて
エイチームの今後についてですが、まず事業運営としては前回の記事でも触れたように、「エンタメ(ゲーム)」「ライフサポート(比較サイト系)」「EC」に続く新しい事業の柱を模索しているのではないかと思います。
そしてそれに伴い、具体的な投資方針が今回の決算資料で分かってきました。
大きな方針としては、
①エンタメ事業では広告宣伝費を大きく削減(利益は確保)
②ライフサポート事業に大きく広告宣伝費を投下して売上&利益を確保
③エンタメ&ライフサポートで得た利益を新しい事業に投下
というような感じになるのではないかと思います。
そのため、今回初めて各セグメント別の広告宣伝費の内訳を発表したのではないかと思います。
そして恐らくではありますが、EC事業を見る限りあまり社内発の新規事業が上手くいかない&収益化に待っていられない、という点から「Qiita」を運営するIncrementsを最近買収したとはいえ、また近いうちにM&Aで買収を試みているかもしれません。
ということ本日はこの辺で。