メルカリの成長は本当に止まったのか・・?
[本日のアジェンダ]
- メルカリの業績について
- メルカリの成長は本当に止まったのか・・?を考える
どうも。ザーニーです。
今回の記事は最近IRがリリースされたメルカリについて、見ていきたいと思います。
日経新聞等で結構取り上げられていたので、業績についてはもうすでに知っている方も多くいらっしゃるかと思いますので、業績部分については今回は簡単に流し、メルカリが最近行った提携やM&Aなどを考えていきながら、メルカリの成長が止まったのか、もしくはまだまだ伸び続けられるのかを考えていきたいと思います。
C2Cビジネスの今後について興味ある方は是非見ていただけると嬉しいです。
メルカリの業績について
それでは業績をみていきましょう。
四半期における日本&アメリカ事業含めた連結での流通総額は1,683億円で売上高は184億円となり売上はのばしているものの、営業損益はアメリカ事業とメルぺイ事業の影響から、▲68億円の営業赤字となっております。
こちらが日本事業の業績です。
日本事業のMAUに関しては、直近に公開されたIR資料だけではなく数回分の資料も確認してみたのですが、大体25%前後の成長率を継続しているものの、流通総額に関しては、前年同四半期では48.7%成長していたのが、その後41.8%→34.5%→28.1%→20%(今回)と、毎四半期ごとに成長が鈍化してきていることが分かります。
MAUが25%前後で成長し続けている一方で、流通総額はだんだん成長が鈍化してきているということは仮説として、メルカリの目新しさというものがなくなっており、
①メルカリで購入できるものできないものが大体わかってきたことで、
②目新しさがなくなり購買頻度も減少し、(買いたいものがあまりない)
③メルカリ内での購買金額の交渉も上手になり、決済金額自体の下落
などが起こってきているのではないかなと予想しております。
ただ、利益はしっかり残せているのと、利益率も非常に高い水準なので、赤字事業のアメリカ事業とメルぺイ事業を支えられているのは、この利益率の良さが影響しています。
売上の伸びに対して利益率の伸びが大きいので、メルカリ内でしっかりコストバランスを取ることができていいて、余計な費用をカットして利益率を向上することができるようにできていることがうかがえます。
アメリカ事業に関しては、堅調に流通総額は伸びてきているものの、目標としている月間流通総額にはまだ届かない予測で、アメリカ事業の黒字化にはまだまだ時間とお金がかかりそうな気配です。
メルカリの成長は本当に止まったのか・・?を考える
では、本題のメルカリの成長は本当に止まったのかを考えていきたいと思います。
IR資料でも触れたように、メルカリの日本事業はMAUは同じスピードで伸び続けているものの、流通総額は前年からどんどん成長が鈍化してきているのが分かりマりました。
その対策として、上記のようにこればでの購入者向けの施策から出品者向けの施策を多くい打ち出していくことで、 メルカリのマーケットプレイスとしての魅力をさらにあげていくことで、購入者や出品者をより増やして流通総額を上げていく施策がとられているようです。
また、先日NTTドコモとの提携や、メルカリの子会社のメルぺイがオリガミペイを買収するなどのニュースが発表されました。
私個人としては、メルぺイの買収におけるシナジーにとても期待はしており、この買収におけるシナジーがいいように効いてくれば、メルぺイ&メルカリにとっても起爆剤になりうると思います。
どういう点で期待しているのかといえば、オリガミペイはちょうど一年前に信用中央金庫と提携を発表しています。
この提携により、全国にネットワークをもつ信用金庫の力を借りて、地方の中小零細企業にもQRコードを利用してもらえるようになる施策ではあるのですが、この地方ネットワークをメルぺイがとることで、paypayに押されているQRコード戦争に対して新たな対抗策にしたいと考えているのかと思います。
そしてドコモとの提携におけるシナジーも発揮させることで、よりユーザーがメリットを感じるようになれば、またメルカリは大きく第二の成長をしていくことがでえきるのかなと思ってます。
そのためにも日本事業の利益率がよい今がおそらく最後のチャンスなのかと思いますので、今後のメルカリの動きにまた注目していきます。
それでは本日はこの辺で~